名青税ディベートチームの山本です。
いよいよ今週末は名城大学とのディベート大会。10月16日の今日、最終のディベート部会が事務局にて行われました。
チームごとに打ち合わせ中
これまで数回行われた部会では、それぞれ納税者チーム、課税庁チームに分かれて検討を進めてきました。直前の部会では模擬ディベートを行い、お互いの立論の守りを固め、攻め手を探り、また時間配分など調整して仕上げてきました。
それぞれの考え方に染まった状態でそれぞれの意見を出し合うと、相手側には思いもよらない形で伝わったり、意図したことが伝わらなかったりします。普段はある程度の予定調和に助けられているのでしょうが、このような正反対の考えを持つ相手とのコミュニケーションというのはとても難しいですね。そこを熱くならず冷静に、いかに正確に自分の考えを伝えられるか。貴重な体験をしているという実感があります。
模擬ディベート。けっこう激しい議論が行われました。
さて今回のディベートのテーマ。
「ホステス報酬からの源泉徴収にかかる基礎控除方式における計算の『期間』は出勤日数か全日数か」(最判平成22年3月2日民集64巻2号420頁)です。
個人事業主であるホステスに支払う報酬から源泉徴収する金額の計算方法について争われた事件を題材としていますが、このテーマ、「租税法令の読み方」の議論です。
通常は、書いてあるとおりに解釈して問題がないのですが、時々迷う時もあります。
「文章から素直に読むとこういうふうに読めるのだけど、この制度ってそもそもこういう制度だったっけ?」なんてこと、ありますよね。
文章を素直に読んで解釈するという「文理解釈」
制度の趣旨などに照らして解釈する「趣旨解釈」
これらはどのような関係にあるのでしょうか?
そして名城大学の学生と名青税ディベートチームはどんな主張をし、どんな議論をするのでしょう?
制限時間を告げる、チーン
ご興味がわいた方、是非とも10月18日(土)14時、名城大学天白キャンパス:タワー75へお越しください。
参加費無料、観戦者は観戦だけです。普段何気なくやっている税法解釈について考えてみませんか?
「ホステス」と聞くだけで心躍るみなさんも是非どうぞ。



