研修委員長の井上です。
10月2日(木)に第二回研修会を開催しました。
当委員会が企画した(株)アルクスの社長である長坂亮様を講師に招いた第二回目の研修会となりました。この第二回研修会は講師からの8月上旬の「初のお子様の出産予定日にかぶってきてしまう」との申し出により急遽日程変更となってしまいました。
それにも関わらず、当日は、総勢31名に参加頂きました!参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!
これだけの人が集まってくれたのは、支部長や役員の皆様の集客という面でのお力添えがあってこそです。ありがとうございました。
さて、ここからは当日の様子を振り返っていきましょう。
司会は、加藤委員が務め、会長挨拶からスタートし、委員長の趣旨説明及び講師紹介を委員長からさせていただきまして、講師の長坂社長にバトンが引き継がれました。
【講演】
講演内容の柱としましては、
① 自己紹介(自身の事業承継等)
父親が27歳の時にアルクスの前身となる会社を買収したが、父親が宣言通り60歳で引退したため、32歳で父親の会社を承継
45歳で、既に13年社長業をやっている。
引き継いだ時に6億の売上の会社を20億円越えまでに成長させた。
23歳か24歳位だった時にワンマン経営者の父親についていけなくなる。
営業マンはいなくなる、現場の指揮を取る方がいなくなる。
このことから、営業の大切さや現場の大切さを知る。
② 経営者指導におけるこれまでの成功事例
~このように良い経営者になった~
相手の心に響くことをいうこと
必ずしも大きく成功したいという方ばかりではない。
このくらいでいいと思っている方が多い。
相手がどこを見ているかを見極める事が大事
赤字を脱却したいと考えている方は多い
中小企業で弱いのは営業力がない。
強いサービス・商品を持っていない。
今付き合ってくれているお客さんはどうして付き合ってくれているの。と多くのお客さんに聞くこと。
その中で価格以外の価値を伝えてくれたら、その魅力を大事にする。
選んでくれなかった方に「どうして選んでくれなかった」と聞くとどういうところを改善したら良いのかがわかる。
安売りというのを中小企業がやってはいけない。
③ 事業運営に困っている方に響く手法・言葉
目標がない(目的地の設定ができていない)。
カーナビゲーションに例える。
ルート選定が必要である。
・年収1000万円にしたいとか
・独立した理由や目標の設定
・経営計画を立てないといけない
このように事業者の頭の中にあるものを言語化し悩みを具体的にしていく
年商が一億いかない方というのは、目標が定まっていない方が圧倒的に多いから、それをまずは対話にて探る。
悩みというのは、具体的でないと解決できない。
休憩後【当委員会とのセッションタイムへ】
① 月次試算表の活用
決算前の事前検討。
上二桁で判断するようにしている。
② 目標の立て方
全社員行動目標を発表する
それぞれの立場でやれる事の目標を立てさせる。
毎週金曜日に週報という形で出してもらう。
③ 経営理念
雇い入れる人数が7人を超えたら「経営理念」が必要となる。
社長の頭の中にあるものを可視化すること。
社長の頭の中に経営理念のない社長はいないはず。
従業員が1人しかいなくても「経営理念」をやっていくのは素晴らしい事。
「経営理念」とは「人生理念」であり価値観である。そんな私がやるんだからこういう経営理念だ。
「経営理念」がある会社でも、だめになることはよくある。理念と社長が一体化していないと上手くいかなくなる。
④ 小規模事業者に対して
口では売上上げたいと言っているけど、実際にはやらない方は、とても多い。売上3000万円で満足しているのか。でいたらいいなということはあまりやらない。やらないといけないとなると強い目標があると実行する確率が上がる。
このままだと現金なくなるよ。とかマイナスへの危機感の方が人間は動く。
⑤ 最低賃金上昇に対して
社長が売上に満足していると困る。
インフレや賃上げという圧力から売上を上げないといけない時代になってきているので、やらざるを得ない時代にはなってきている。
アルクスとしては、70人程が最低賃金で働いているため、500万円上がる事が確実になってしまっている。
⑥ うちの会社は斜陽産業だから・・・という経営者へのアドバイス
日本は全業種斜陽産業です。
ではそれを言っている方の会社は、市場シェア何割持っているの?
0.01%のシェアで、この業界は斜陽産業だから、と言われましても、30%、50%のシェアを持っているなら別。
建築業やっている方が飲食業やりたがったりするが、上手くいく事例はあまりない。
とにかく自分の業種を頑張ればよい。
◇税理士業界◇
【①価格交渉】
価格改定をしてもアルクスでは95%は継続となった
営業マンにいかに適正価格でやっているかということを理解してもらって、正々堂々と営業してもらう。
困った時に電話しても繋がらないとか、24時間対応するからそれだけ金額はもらわないと、と自分のやっている事業にかかっている原価を考えること。
【②定着率・離職率】
面接の精度というのはとても難しいので、社風に合う人が残って、合わない人はすぐに辞めてほしい。
【③話が上手くなりたい】
税理士が話し上手になる必要はない。社長は、話ししたい方が多い。
どうやったら、話を引き出せれるか、というところに注力できるか。
【質問タイム】
当委員会とのセッションタイムで時間が押してしまったため、、質問タイムは割愛し、講師とともに懇親会会場への移動となりました。
【懇親会】
懇親会には、講師の方も含め22名の参加をいただきました。
増田会長の挨拶でスタートし、長坂社長の周りには入れ替わり着座し、多くの方が直接話を交わしておりました。
長坂社長も初対面の多くの方と交流できてよかったとおっしゃっていました。講師及び参加者の皆様にとって良い時間になったなら幸いです。
水野先輩の締めの挨拶でお開きとなりました。
以上が、第二回研修会の報告となります。
研修委員会では11月に最後の第三回の研修会を企画しております。
是非、第三回研修会にもご参加してくださいね。
研修委員長 井上

