2025年7月5日土曜日

名青税研究部部内研修

  研究担当副会長の村上です。

 令和771日(火)、ウインクあいちにて研究部部内研修が開催されました。

 講師には明治学院大学名誉教授の西山由美先生をお迎えし、「消費税の喫緊の論点」をテーご講義いただきました。部内研修は、部外の会員も参加され、活発な意見交換が行われました。




 研修の内容は、消費税の基本的な仕組みと中立性の概念を改めて確認した上で、インボイ
度の導入による実務上の影響や、免税事業者の取引制約、簡易課税制度の見直しの必要
について詳しく解説いただきました。また、最新のOECDの消費税動向やEU諸国の付加価税制度と日本の制度の比較を交えながら、現行制度が抱える課題や今後の方向性について広い視点から論じていただきました。




 個人的な感想ですが、特に免税事業者との取引が仕入税額控除に与える影響や、簡易課税制度が中立性を確保しきれない点など、実務と理論の両面で考えさせられる内容でした。消費税は中立性、公平性、簡素性といった要素のバランスが常に問われる制度であり、インボス制度の運用を通じて、これらの課題が今後どのように整理されていくのか注目したいと思います。

 今年度は、研究部の部会や論文作成を通じて、さらに理解を深めていければと考えておりますので、皆さまにもぜひ積極的にご参加いただければ幸いです。


 研究担当副会長 村上