2024年9月30日月曜日

第2回 千種支部研修会

令和6年9月30日(月)、名古屋青年税理士連盟千種支部の第2回研修会が行われました。

いろいろな自治体や企業で世間を騒がせ、ニュースにもなっている「ハラスメント」に関する留意事項について学ぶことを目的として、

講師として我々千種支部の青税メンバーでもある弁護士の小林智哉先生、三輪知雄先生をお招きし、「中小企業が行うべきハラスメント対策」というテーマで研修を行っていただきました。

前半の研修ではまず「ハラスメントとは何か?」という説明があった後に、令和2年6月1日に改正法が施行され、令和4年4月1日から中小企業主にも措置が義務化されたハラスメント対策関連法上のハラスメントについて詳細な解説がありました。

ハラスメントは大きく「職場におけるパワーハラスメント」「職場におけるセクシャルハラスメント」「職場におけるマタニティーハラスメント」に区分され、職場の定義や対象となる労働者の定義からそのような要件を満たすものがハラスメントに該当するのかをそれぞれのハラスメントの区分に分けてご説明をいただきました。

また、具体的な判例に基づいてハラスメントに該当するのかどうかクイズ形式で受講者が回答するパートもあり、受講者も楽しみながら研修を受けることができました。

前半のまとめとして企業が行うべき対応についての解説がありましたが、非常に実際に措置を行うにはかなり大変な内容であることを実感しました。

後半の研修では弁護士として実際に取り扱った生々しいハラスメント事案をベースに、ハラスメントトラブルが起きた原因や最終的な結末についてお話いただくとともに、どのような対策をしておくべきであったかという話や対策を怠った場合に中小企業が被る損害についても解説をいただきました。

お話を通じて人間関係が大企業と比べてより密になりがちな中小企業や中小事業者ほど気をつけて対策しておかないと、トラブルが発生しやすいということもあるのかなと感じました。

本日の研修を通じて学んだことを我々自身の事務所経営に生かすとともに、顧問先がトラブルに巻き込まれないような助言にも活用していきたいと思います!

次回は11月11日(月)に千種税務署統括官をお招きして研修を行う予定となっています。

実務上の疑問点など税法に関する質問について、千種税務署の各第一部門統括官に回答・解説していただく千種支部恒例の研修であり、実務に直結する内容となっていますので、会員の皆様は奮ってご参加ください!!