千種支部では、6/15~16に支部旅行に行ってきました。
今回の旅の目的は『古き良き日本伝統を味わう旅』ということで、名古屋から京都までバス旅行へ。今年は、去年に引き続き賛助会員の先生方にもご参加いただき、とても楽しい有意義な週末となりました。
京都ならではの自然美体験ということでまずは保津川下りをしました。到着時から晴天に恵まれ、とても緩やかな川の流れの中、目の前に広がる大自然の美しさの中で涼しい風にあたりながら、船員さんの面白い話に耳を傾けながら約90分の乗船。トロッコ列車や長い年月を経て変化してきた石、野生のシカとかスッポンを発見したりと豊かな自然をゆったりと堪能しました。嵐山に到着するまであと数分のところで屋台と遭遇したのでもう少し早く出会いたかった(笑)。
嵐山に到着後は、昼食としばしのお買い物タイム。おいしい天ぷらやお蕎麦を食べ、お目当てのお土産もゲット。続いて、清凉寺へ移動し、嵯峨大念佛狂言について学んできました。こちらの狂言は言葉を発せずにお面をつけて身体全体で物語を伝えるとのことで、例えばヤマトの表現の仕方が空中に山を描いてから、両手を広げて10を表すなど当て技のような感じで面白かったです。そして、こういった支部旅行でしか味わえないことということで、今回はお面をつける体験も。個性あふれるちょっと強面なお面を各々選び、お面をつけた状態がどんな感じかを。私がつけたお面は両目で比較的周りが把握できるものでしたが、中には片目しか見えないような作りのものもあるようです。ただでさえ支えてもらいながら歩いていたのに、これをつけての演者は場所によっては立ち位置を徹底して覚えなければ危険が伴うと知り驚きです。今回は小学生の演者指導の様子や演目を2つほど見せていただきました。言葉を発することがないので、何を表しているかを教えてもらいながらか、物語の内容を知っていないと素人には到底理解が難しいと感じるとともに、昔ながらの伝統を受け継ぎ守っていこうと頑張る子供たちにとっては大変、けれども、素晴らしいことだと思いました。日本人でありながら、こういった古典伝統に触れる機会は中々ないので、良かったです。
夜は待ちに待った鴨川納涼床での夕餉。。。の予定が、生憎の雨天。残念ながら川床にはでられず、、お部屋にて美味しい日本料理。お刺身、鮎、美味でした!二次会は、懐かしのゲームやキャラクター、コミックに囲まれた駄菓子バーで、賛助会員の先生方の若かれし頃の手書きの申告の苦悩や、PCが普及しだした頃のフロッピーのお話など、当時ならではの事をお聞き出来ました。
二日目。午前中は伏見稲荷大社へ。外国の方にはやはり人気なスポット。各々参拝やお土産タイム。中にはうずらの丸焼き食べられている方も!香ばしく美味しいとのことです(笑)!
昼食は、八つ橋庵とししゅうやかたへ。すきやき定食、美味しいうえにボリューミー。おなか一杯のあとは、個人的にすごく楽しみにしていた舞妓さんとのご対面。なんと御年齢16歳。見習いさんです。舞妓踊りを5分ほど踊っていただきました。華麗でしなやか、舞妓さんのイメージを崩さないための日々の気配りに驚きの連続です。舞妓さんの髪のままコンビニに入ってはいけない。髪は1週間に1回しかほどけない。暖かい家庭を思い出させるようなカレーなどは食べてはならない。お小遣い制。スマホは舞妓姿で持ち歩かない、使わない。などなど、普段の私たちの生活では考えられないほど窮屈に感じてしまうところが多くありました。。。が、小さいころから本当に舞妓さんに憧れ、厳しく窮屈な生活となるとわかっていながらそれを仕事に決めるという、16歳でその信念。自分が同じ年の頃、、、はて?大人すぎて感無量でした。自分から興味を持たない限り恐らくそこまで知る機会のなかった業界、京の花街文化にも触れられました。そして着物はやはり良いですね。ありがたいことに、お財布に入れておくと「お金が舞妓む」=「お金が舞い込む」という縁起物といわれる舞妓さんの名刺変わりの「千社札」を一人ずついただき記念写真。これからのご活躍応援しております。
予定いっぱいに詰まった旅も終盤へ。最後は、千利休ゆかりの地となる大徳寺大仙院というとてつもなく広い敷地のお寺へ。座禅体験と豊臣秀吉を御もてなししたとされる茶室や庭園、お抹茶を味わいました。座禅体験、、、しびれました。瞑想と違い、目を開け一点集中。。。しびれました。しびれて笑いそうになりながら、(和尚に笑ってたのばれてた。。)本当は「バシッ」とされるのが良かったと思いますが、警策の音が痛そうで痛そうで、迷って躊躇してたら終わってしまいました。。自分の中では15分くらいかと思っていたので、まさかの30分の経過時間に驚愕。でも良きリフレッシュとなりました。そして、一つの教訓との出会い。
「気は長く、心は丸く、腹立てず、人は大きく、己は小さく」。たった4文字の漢字を、書き方の工夫で、ここまで意味が深いとは。心がけていきたいものです。茶室や庭園も見せていただき、最後の締めくくりに美味しい和菓子とお抹茶を。こちらで頂いたお抹茶は、豊臣秀吉がこのお茶を飲んだあと、3回良いことがあったそうで、三福茶と呼ばれるようになったそうです。多くの貴重な文化財を残されているお寺さんで、とても詳しく丁寧に色々と説明してくださり、とても有意義な時間となりました。
時間が許される限りに、やりたいこと、学びたいことを詰め込み、日本伝統を存分に味わうことができた二日間となりました。受け継がれ続ける自然美、伝統、教訓。時代の変化に伴って変えていかなければならないこともある中、対応しながらも変えるべきではないものも確かにある。守っていかなければならないものや、それを守り続けていこうと尽力されている方々の存在は貴重なのだと改めて感じました。
千種支部 厚生担当 松原亜希子















