いつも忙しそうで、常に同時進行のミッションを複数抱えているのに、どこか余裕を感じさせ、悲壮感がない。むしろそんな状況を楽しんでいるように感じる。
周囲を明るくするようなユーモアを持ち合わせ、気配りも忘れない。
心身ともに24時間体制でフル回転しているように見え、「この人、いつ休んでるんだろう」なんてことを考えてしまう。
全国青税の国際部長に就任するということを聞いたとき、どれだけ抱え込めば気が済むのかとその被虐性向に驚嘆したものだ。
そんな彼が部長として臨む国際部最大の行事、韓国税務士考試会との勉強会が10月1日(土)、全国青税の理事会後に開催された。
テーマはインボイスを中心とした両国の消費税、付加価値税の比較。日本では軽減税率が導入されたらインボイスも導入されることになっており、すでに導入されている韓国からその運用等について学ぼうという趣旨の勉強会だ。多くの会員が会場に駆けつけ会場は満員御礼だった。
土屋はいつものように勉強会直前までパワーポイントを修正し続けた。少しでも分かりやすく、一人でも多くの人に届くように。決してあきらめず、妥協せず、できることをすべてやりきるのが彼の流儀なのだろう。
勉強会の司会は安藤宣貴国際副部長。資料作成や会場設営等々、この日まで土屋をサポートし続けた。安藤の張りのある声で勉強会が幕を開ける。
土屋は壇上に上がり日本の消費税、及び導入が予定されている軽減税率について説明する。
インボイスが導入されている韓国から見れば日本の請求書等保存方式による消費税はなかなか理解しにくい制度かもしれない。しかし土屋は粘り強く、丁寧な説明を続ける。
そしてその後の質疑応答では妹尾明宏法対策部長も登壇し、韓国側からの質問に答える。
様々な角度からの質問が出たが二人は誠実にかつ明瞭に答えた。
韓国側の付加価値税の説明後には日本からも多くの質問が出た。両国の制度を比較し、日本が今後直面するであろう多くの課題が浮き彫りになったように思う。
大盛況のうちに勉強会はお開き。土屋のほっとした表情が印象的だった。
まだまだ国際部長としての任期は長い。走り続ける土屋がこれからも国際部をそして全国青税を盛り上げてくれることを確信した勉強会だった。
文中、敬称略
追記
当日、勉強会の前には理事会が開催されました。審議事項としては次年度秋季シンポジウムが2017年11月11日(土)に岐阜都ホテルで開催されることが承認可決されましたよ~。
全青税委員長 小林弘隆
